住宅診断を行う人とは

住宅診断を行う人とは

最近注目されている資格の中のひとつにホームインスペクターと呼ばれている住宅診断士がありますが、これは一般の消費者が一生に一度の大きな買い物であるマイホームの購入のリスクを軽減しようとするときなどに重要な役割りを果たしています。
そして資格を取得して現在までに住宅診断を行う役割りを担っている方の多くは、もともと建築士などの資格を有していて建築業に従事しているなど建築のノウハウに詳しい方です。
また住宅診断はマイホームの購入だけではなく、リフォームの場合にも不要で過剰な補修を減らしたり反対に優先順位の高い工事を行うためにも大切なものなのです。
そのため資格取得者としての住宅診断士には、あくまでも企業や一般消費者のどちらか一方への偏りのない公平さが求められています。
この公平さがなければせっかくの住宅診断を取り扱うための資格も、ただ単に持っているだけで本当に役立つ意味をなさないものとなってしまうのです。

住宅診断とは何か その資格取得はどんな試験があるか

近年ではホームインスペクションとも呼ばれる住宅診断ですが、専門家の見識から住宅の劣化状況・欠陥の有無・要補修箇所やその施工時期や費用などを見極め中立な立場でアドバイスを行うことが業務内容で、それを実行するのが住宅診断士、あるいはホームインスペクターと呼ばれる人になります。
この制度は2009年から始まり、合格者は公認ホームインスペクターとして全国で活躍できます。

これは国家資格ではありませんが、中古住宅の売買の際の、住宅の劣化診断に関わる専門知識を有するニュートラルな立場から住宅を診断します。
建築士資格とは異なり、劣化診断に特化した、より専門性の高いものでありますから、主に1級・2建築士など建築関係の業務に携わる方が取得を目指すことが多いです。

試験は日本ホームインスペクターズ協会（JSHI）が行い、既存住宅の流通に関わる住宅の状態を診断するための検査方法・報告書作成・ホームインスペクターとしての振る舞いなど、実務に支障をきたさない一定の知識や見識があるかどうかを問う内容です。